こどもの中耳炎（私と娘たちの体験）　

　長女が３歳、二女が２歳，三女が０歳のときに、

　わが家の中耳炎地獄は、始まりました。

　結局、中耳炎地獄を抜け出せたのは、三女が中学生になってからです。

　中耳炎は、こんなぐあいに・・・はじまりました。　

　夜中に突然痛がって激しく泣く。

　何かを飲ませてもグズグズ泣きやまない。　悪寒ととも嘔吐しはじめ、よく聞きだすと、

　朝から耳痛をがまんしていたという。

　熱をはかると４０度をこえている・・・。

　鼓膜切開を、あまりに嫌がり、恐怖心が強いので、つい薬の内服だけで対処していたら、

　突如熱性けいれんで呼吸が止まり　救急車で運ばれた。トホホ・・・

　二女は、滲出性中耳炎を２年間継続したが、その間、ことばが遅く、

　発音も不たしかであった。

　助詞の使い方もまちがえていた。耳のきこえが悪いため、顔の表情が暗く、

　いつもすみっこから、相手の顔を下からうかがう目つきであった。

　　そして、イライラして、爆発する事もあった。コワイ！！

　中耳炎地獄にはまりこんだ　母親　かつ　医師である私の心情は・・・

　こどもの中耳炎が簡単に治らないことがわかってくるのにつれて・・・・・・

　医師として働き、主婦としてすべての家事をこなし、いったん帰宅してから食事させて、

　再びいやがるこどもをつれて病院にもどり、治療する。

　帰宅するのは深夜に近く、疲れてねるだけの毎日。

　当然家の中は、幼児のちらかし放題で雑然とし、気がやすまらない。

　自分が散髪に行くヒマもないのです。

　三人の娘は交代で熱を出し、

　熱発のたびに保育所と職場を大急ぎで一日に何度も往復する。

　三女は気管支炎もひどかった。

　もう、ヘトヘトです。必死でした。

　そして、ついに・・・

　　　　・　この地獄と正面からむき合う以外に　私に残された道はない！！

　　　　・自分のこどもの中耳炎を自分が治す以外に、わが家に春は来ない！！

　　　　・私が今まで治療してきたこどもで中耳炎が治らなかった子はいない。

　　　　　　　このことは、大きな自信となって私をささえました。